2012年7月16日月曜日

16冊目「マグダラで眠れ」


今回は今月の電撃文庫新刊「マグダラで眠れ」です。
著者は「狼の香辛料」の支倉凍砂
イラストは「犬とハサミは使いよう」の鍋島テツヒロ

人々が新たなる技術を求め、異教徒の住む地へ領土を広げようとしている時代。
錬金術師の青年クースラは、研究の過程で教会に背く行動を取ったとして、昔な じみの錬金術師ウェランドと共に、戦争の前線の町グルベッティの工房に送られることになる。
グルベッティの町で、クースラたちは前任の錬金術師が謎の死を 遂げたことを知る。そして辿り着いた工房では、フェネシスと名乗る白い修道女が二人を待ち受けていた。
彼女の目的は、クースラたちの“監視”だというが ―?
眠らない錬金術師クースラと白い修道女フェネシスが紡ぐ、その「先」の世界を目指すファンタジー、開幕。 

狼と香辛料から1年ぶりの新作になります!
前作はかなり好きな作品で夢中になって読んでたので非常に楽しみにしていた作品です。

前作では中世の経済的な話をメインに商業の話が進められていきました。
今作は化学です!錬金術の話とありますが、現代の視点で見れば化学の話です。
"錬金術"とだけ言われるとものすごいファンタジーな話を思い浮かべてしまいがちですが、今作では錬金術で地面から壁を生み出したり、右腕が持ってかれたりして、バトルするような話ではなく、ひたすら純粋な鉄づくりを目指したりする地味ーな話です。

専門的な内容が出てきたりもするんですが、非常にわかりやすくて読みやすいです。
読んでいて世界観がスッと頭の中に入っていくのが心地いいです。
最近のラノベによくあるファンタジーを思ってよむと拍子ぬけするかもしれません。
一言でいうと地味です
盛り上がり方もだいぶ地味で静かに盛り上がり、そして終わっていくような感じ。

現時点だとキャラの魅力もイマイチというかイマニというか……。
ヒロインがそこまでグッと来ない。もう少し魅力が出てくるといいなぁ……と願います。
ホロが可愛すぎたんですよねぇ。

主人公は冶金がメインの人物なんですが、今後もずっと冶金をテーマに進めていくのかなぁ?
ロレンスは商業っていう大きな枠組みで動いていたので色んな動きができてましたが、冶金がメインってだけだと幅があまり広がるように思えないのでその辺にも注目していきたい。

世界観や雰囲気は非常にいいので展開としては違いますが、狼と香辛料で描かれていたような"世界観"が好きだった人は是非読んでみてください!楽しんでいただけると思います。


「錬金術師の世界へようこそ」


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